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2012/5/15 |
アルバニア | ![]() |

わたしのティファニー
5月の、雨の火曜日、何にもない一日、
むかし買ったティファニーをつけてみた。
チャーチストリート5番地にて

ポーツマス駅から列車に乗った。ロンドン・ビクトリア駅からまた1時間列車にゆられ、メイドストーンに着いた。そこからタクシーに乗り、ボートン・モンチェルシーという小さな村にたどり着いた。タクシーの運転手は感じの良いひとだったので、私はチップに1ポンドはずんだ。彼はスーツケースを家の入り口まで運んでくれた。家の前には小さな庭があり、開きすぎたピンクのバラが一輪、11月の風にゆらいでいた。
Pourquoi tu m’a abondoné

十年ほどまえ、フランスのカンという町で、城壁のそばにたつ大きな教会へ入ってみた。なにしろ大きな教会なので、内部は小さく区切られており、それぞれの場処でミサがおこなわれていた。私はミサのおこなわれていない小さなひと区切りに腰をおろし、木製のキリスト像をながめていた。イエス.キリストのよじれたからだには一本の真紅のバラが、もう枯れてしまっていたが、よけい赤くなってさしこまれていた。ふとまえの席をみると、小さなノートがぶらさがっている。手にしてみたところそれは聖書の「父よ、なぜあなたは私を見棄てたのですか。」という部分であった。
“Pourquoi tu m’a abondoné”「abondoner」というフランス語には英語の「abondonne」に相当する。私はふかくこの言葉に感動した。
アフガンのザーミナに

Mohamed モハメド
講義がはじまるのを、窓際によりかかって、ひとり待っていた。
「エクスキューズ・モワ」
振り返るとボスニア人のモハメドが立っていた。
「ぼくは今日のマドモワゼル・アズの講義に出られない。プリントをもらっておいてくれないか。」これが最初の、モハメドとの会話だった。
試着室

2,3日前、ドトールの隣の店で、ちょっと気になるブラウスがあった。夫が一緒だったので、吝嗇な彼は、「そんなもの、どうせデブな君にははいらない。」と断言した。でもそのブラウスは、みたところ、はいりそうなボリュームであった。よし、今日は夫がいるから買わないけど、あさって、ひとりで買いにこよう。




